MOGWAI@HCW@STUDIO COAST=PERFECTION
2014.02.15 23:57
やっぱりモグワイとスタジオ・コーストの相性は半端ない(http://ro69.jp/blog/rockinon/95586)。
特に後半の盛り上がりのノイズ洪水には、もう文字通りに溺れるばかり。
その中でも際立っていたのが、本番ラスト前2曲目、クラシック・ヒッツに挟まれる形で披露された、新作『RAVE TAPES』収録の"Remurdered"。
アナログ・シンセ・サウンドを多用した新作の中でも、もっとも70年代B級ホラー感が漂うこの曲は、いい感じに浮きつつ、だからこそ逆に従来のモグワイならではの“刺激”をパフォーマンスに蓄えてくれた。
良くも悪くも、もはやイギー・ポップやラモーンズ並みの安定感(安心感?)を誇るようになったモグワイ。
これまで何度も体感してきた彼らのライヴがいつまでも刺激的なのは、毎回、こういうスパイスを効かせるからである。
ほとんどのメンバーが去ってからも10分近く続いたノイズの残響を含めて、HCWのトリに相応しい貫録のライヴだった。
にしても、スチュワートが曲が終わるごとに「アリガトウゴザイマス、サンキュー」と丁寧にお礼していたのがなんともかわいかった。
毒々しい音楽性の中、思わずホロリとするその魅力もまたモグワイならでは。(内田亮)