アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのリーダーとして活動していたアントニー・ヘガティが、女性としてアノーニと新たに名乗ってのファーストアルバムだ。
これまでの内に向かうエネルギーが、いきなり外に向かって爆発したような凄いアルバムになっている。
いきなり１曲目がドローン爆弾をテーマにした曲で、タイトルは「ドローン・ボム・ミー」。
歌われているのは、まず自分をドローン爆弾の最初の標的しろという内容。
自分もこの状況の共犯なんだから、まず自分を殺せと彼は歌っている。2曲目は、温暖化により地球の温度が4度上がり、動物たちが焼けて死んでいくところを見たいと歌う「4ディグリーズ」。どの曲も彼の怒りが息苦しいほど伝わって来るナンバーだ。
そして何より凄いのは、どの曲も驚くほどポッブであるところだ。
今夜のワールド・ロック・ナウでしっかり紹介したい。