前回、初来日のステージでプリンスのカバーを歌った後、泣いていた姿が印象的だった。良く知られているように、彼女たちはプリンスの強いサポートのもとにシーンに登場したアーティストだ。
ライブハウスでの圧倒的なパフォーマンスが、フェスの大きなステージでどう変化していくのか、とても楽しみだった。
基本は同じだったが、大きなステージだとより彼女たちの歌が開放的になる感じがした。
歌の絶妙なアンサンブル、繊細なメロディーライン、その小さな穴を通すような高度なパフォーマンスはそのままに、フェスだとエネルギー放出量が増えた感じがした。
バックトラックは打ち込みのイメージがあるが、基本はシンセの手弾き。これがグルーヴのベースになっている。
彼女たちのスタイルは、R&Bの一種の革命だったと思う。それは音楽の全ての要素の肉体化によってなされたものだ、ということがライブだとよりクリアになる。
そして彼女たちの素晴らしさがダイレクトに伝わるのもライブの場であることを再び確認できたパフォーマンスだった。
サマーソニック 2016でキングを観る
2016.08.21 17:08