ジェスロ・タルの現役感と健在感が嬉しい。ベテラン・ロック・ファンにとって悲しいのは、ベテラン・ロック・アーティストの衰弱感と後退感。ジェスロ・タルの18年ぶりの新作にはしっかり現役感があった。
2022.01.29 22:06
死の寸前まで進化し続け、ロック・シーンの最前線で闘ったデヴィッド・ボウイのような奇跡もあるが、僕らはイアン・アンダーソンにそれは求めない。彼には表現者として老いないことを求める。物分かりのいい老人として、物分かりのいい音楽を作って欲しくない。そうした意味で、彼は満点のアルバムを作ってくれた。
「悲しい街の姉妹たち」のMV。