食べられないのか?住めないのか?ー語られない内部被曝と除染の「本当」

食べられないのか?住めないのか?ー語られない内部被曝と除染の「本当」

最新号のサイトは内部被曝と除染についての特集。
多くの人は内部被曝の危険に警鐘を鳴らし、除染の必要を強く訴える内容を予想するのかもしれない。
しかし実際の内容はかなり違っている。
福島の現地で子供の治療にあたっている方、除染活動をしている方に話を伺えば伺うほど、問題はそうシンプルなものではない事が分かってくるからだ。
もはや日本には白と黒の現実だけが存在しているわけではないのだ。ほとんどがグレーの現実の中で暮しているのだ。そこで自分の現実だけ白にしろと言っても無理である。
その現実を引き受けるしかないのだ。当然、僕は数値が明らかにされている福島沖の海産物を食べる。
政府は「脱原発」など現実を知らない人間の妄想だと言う。現実を知らないのは政府である。
除染の効果は限定的で、とても難しい。つまり除染で放射能を取り除き安全な場所を作る事はほとんど期待出来ない。
日本の全ての食べ物を放射能フリーにするのは現実性はない。そこから逃げる事はできない。
それが現実なのだ。そこで「脱原発」を目指す事に現実性がないというなら、そういう人はどのような現実に生きているのだろう。
とても重い特集になったが、たくさんの人に読んでもらいたい。
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