マイブラの耳栓は凄い

マイブラの耳栓は凄い
これがマイブラのライブで配られた話題の耳栓。音がデカ過ぎるので使って下さいという事で全員に配られる。
普通に考えれば、そんな事するくらいなら音を絞ればいい、という事になるだろう。
ところが、そうでないのがマイブラなのだ。
体験した事がないと実感できないだろうけど、マイブラの音のデカさは天文学レベル。ノーガードで対面すると確実に難聴になる。
しかしこれも体験した事のない人には想像しづらいだろうけど、その音が気持ちいいのだ。そうでなければ、この洋楽不況の中でコースト3日間が即完するはずがない。
音がデカいというとメタル的な攻撃性を連想しがちだが、マイブラは全く逆。サイケデリック・ミュージックの伝統を引き継ぐ、正しく逃避的な音楽なのだ。
何処に逃避するのか?デカい音に逃避するのだ。
音が限度を超えて大きくなると空気の密度が変わった感じがする。何か巨大な音に囲まれ守られているような不思議な安心感が生まれるのだ。一種の胎内感だ。これがマイブラのライブのキモ。
その為には空気の密度が変わるくらい音は大きくないと駄目だ。
だから耳栓配ってもデカい音をだすのである。別にデカい音を無理矢理聞かせたいわけではない。耳栓していてもいいから、空気の密度が変わる胎内感を受けとめてほしいのだ。それは一度でも彼らのライブを体験した人間なら分かるはずだ。
そしてこの耳栓が凄い。音量は落ちるが音はクリアに聞こえるのだ。これさえあれば難聴のリスクなしに胎内感が味わえる。ライブも素晴らしかったが耳栓も素晴らしかった。
来日に合わせるように発表された21年ぶり(!)の新作も素晴らしい。今週のワールド・ロック・ナウでがっちり紹介するので聞いて欲しい。
マイブラの耳栓は凄い
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