SIGHT最新号には、三浦しをんのインタヴューが載っています

SIGHT最新号には、三浦しをんのインタヴューが載っています

SIGHTには「作家インタヴュー」というコーナーがあって、毎回ひとりの作家に12ページくらいのボリュームでじっくり話をきく、ということを行っております。

最新号(57号・2013年秋号)は、『まほろ駅前』シリーズや『舟を編む』などで知られる三浦しをんさんに、ご登場いただきました。


って、なんで本が出て1ヵ月半も経ってからアピールしているのかというと、つい先頃、『まほろ駅前』シリーズの3冊目が出たからです。

上がそれ。『まほろ駅前狂騒曲』。文藝春秋、税込1785円。


このシリーズ、数ある三浦しをんの傑作の中でも、私、特に大好きなんですが、今作もすばらしい。

かつて週刊文春に連載されていたもので、私、文春を毎週買っているにもかかわらず、細切れで読むのがイヤなのでわざと読まない、というがまんを続けたのですが、そのかいがあったというものです。



1冊目の『まほろ駅前多田便利軒』は長編、2冊目の『まほろ駅前番外地』は短編集というかスピンオフ的な作品。前者がややヘヴィー、後者がやや軽妙。

というところでいうと、この『狂騒曲』は長編で、それぞれのいいところを合わせたみたいな、そしてそれ以上のものが読み終わると襲ってくるような感じでした。

というか、やっぱりいいわ、多田と行天。

読んでいると幸せになる、ストーリーがどんなにシリアスな展開を見せても。


なお、SIGHT掲載のインタビュー、三浦しをんがどんな信念を持って「小説を書く」ということに挑んでいる作家であるかがよくわかるものになっています。

たとえば、タイトルにした発言はこれ。



男女の恋愛、およびその恋愛が行き着く結婚とか、

家族制度とかに、うかうか乗る人には、興味がないというか



あと、見出しにした中のひとつはこれ。



創作物とか、物語っていうのは常に、

多数派の側にはないっていうこと

なんじゃないかと思うんですよね



というようなインタヴューです。

とてもシリアスで、とてもおもしろいです。ぜひ。



あと、この『狂騒曲』も、ぜひ映像化してほしい。

もちろん瑛太と松田龍平で。というか、キャスト全員、これまでと同じで。

映画かなあ。深夜ドラマかなあ。



SIGHT次号、詳しくはこちらです。http://ro69.jp/product/magazine/detail/89399



(兵庫慎司)
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