ホステス・クラブ・オールナイターでトム・ヨークを観た

ホステス・クラブ・オールナイターでトム・ヨークを観た
これはもう完全なライブだ。
トムはサンプラーでビートを打ち込んだり、ベースラインを作ったりもするが、大体はハンドマイクでヴォーカルをとり、踊り、ギターを弾いてステージのフロントのセンターでパフォーマンスしている。
ソロの曲がほとんどで、でもこの場でリ・コンストラクトされて、音像はより立体化、そして音のキャラクターはより凶暴化している。
トム・ヨークという人は、精神性や感性や世界観で語られることが多いが、
単に異常なまでに音楽的な能力が高い人なのだということがこういうミニマルなライブを観るとよくわかる。
音楽的な能力が異常なまでに高いと、高くない人から見ると特異な精神性や世界観の持ち主に見えてしまうのだ。

バンドという手続きや、楽曲としてのまとまりに縛られず自由に、
しかも純度高くミニマルな形でトムの音楽的能力の先端部分を体現するこのユニットはめちゃくちゃ面白い。

トムが超濃密すぎる1時間半だった。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする