例えて言うなら、
ザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』を、地鳴りのようなドラムスと高電圧のエレキギターでぶっ放したらどうなるか、
というのがテーム・インパラの音楽である。
アメリカでもイギリスでもなく、オーストラリアのバンドだからこそ、そんな豪快なアイデアを大胆にやり尽くせるのだろう。
アイデアも、それを実現するセンスも力量も素晴らしいものがある。
最近の海外の、特に若手アーティストはバンドでも打ち込みが主体だったりすることが多いが、
彼らはガッツリとしたバンド・サウンドと肉声のハーモニーで密度の高いロック空間を作り上げていて、大したものだった。
とは言っても、60年代70年代かぶれのルーズな感じではなく、
おそらくリハで決めた通りに几帳面に演奏が進んでいくところはなんとなく今っぽかった。
非常にいいライブだった。
テーム・インパラの来日公演を観た!
2016.04.25 21:27