ストレイテナーの新作『Future Soundtrack』について

ストレイテナーのニューアルバム『Future Soundtrack』はかなりポップだ。
前作『COLD DISC』もシングル曲が4曲も入ったポップ作だったが、今回はどの曲もメロディーが親しみやすくて、アレンジのアイデアがキャッチーで、歌詞のテーマが身近で、そして曲調のバリエーションが豊富な、新鮮で美味しい「熟達したロック・バンドの最新型ポップ・アルバム」だ。
特に、ホリエアツシ自身が「今回はラブソングを書いたな、と」言っているように、これまでの抽象的な歌詞から感情をストレートに出した歌詞へと変わったことが、ポップな印象を強めている。
それと、いわゆる「テナー・サウンド」でアルバム全体を押し切るのではなく、曲ごとに引いたり角度を変えたりして「歌」がリスナーの近くに聞こえるようにアレンジされているのもこれまでになかった大きな特徴だ。

ロック・バンドとして熟達し、自信を持ったからこその、ポップへの高度なアプローチである。傑作だ。
(山崎洋一郎)


ストレイテナーは明日(5月4日)のJAPAN JAM 2018に出演。
同日出演のASIAN KUNG-FU GENERATIONのステージにホリエアツシが出演、アジカンのゴッチがストレイテナーのステージに出演、というスペシャル・コラボもあります。

http://japanjam.jp/2018/artist

そして現在発売中のロッキング・オン・ジャパンでは久しぶりの4人全員インタビュー&フォトセッションを掲載しています!
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