絶望や悲しみを高く積み上げれば積み上げるほど、それを乗り越えて届く愛の深さ、恋する気持ちの強さが増していく。
宇多田ヒカルの歌はそんなふうに、まるで植物のように、深さにおいても高さにおいても成長し続けてきた。
それを8年ぶりに生で目の当たりにして、僕らはなんと言えばいいのだろう。
宇多田ヒカルは「待っててくれてありがとう」と言ったが、帰ってきてくれてありがとう、と僕は何度も心の中で繰り返していた。
ビートもアレンジも完全にポップ・ミュージックの最新バージョンにアップデートされていて、エッジ立ちまくりでかっこよかった。
そういうとこも、さすが宇多田ヒカルで嬉しかった。(山崎洋一郎)
宇多田ヒカルを横浜アリーナで観た
2018.11.07 22:55