バンプがなぜ16年ぶりにツアー「ホームシック衛星」をやるのかについては藤くんがしっかりとアナウンスしてくれたから、今度は僕らがそれをどう受け取ったかなんだけど、いやそれはもう途轍もないものを受け取ったよとしか言いようがない。
ネタバレはまだできないけれど、やっぱり新作のツアーやノンコンセプトのツアーでのセットリストとは違う「ホームシック衛星」な特別のセットリストが組まれたことで久々に(そして新たな意味が重ねられて)光が当った楽曲たち、その一つ一つの楽曲があらためて語りかけてくる物語の濃さや輝きや新鮮さは本当に途轍もなくすごかった。例えば“花の名”はこれまでも何度もいろいろなツアーで演奏されたけど、この「ホームシック衛星2024」の“花の名”はこれまで観たことのない広がりと強さ、そして新しい意味を帯びていた。“メーデー”も“カルマ”もこのツアーではそんなふうに鮮烈に輝いている。
もっともっと語りたいことはあるんだけど、ツアーが終わったらまた書きます。
ロッキング・オン・ジャパンの今月号にライブレポと論考を掲載しているのでぜひ読んでください。(山崎洋一郎)
『ROCKIN'ON JAPAN』4月号のご購入はこちら
BUMP OF CHICKENのツアー「ホームシック衛星2024」を観て思ったこと
2024.03.03 12:35