ぎこちなくて、摩擦だらけの音。
スムーズに進めずに、のたうち回るような音。
でもだからこそ熱を放ち、体も魂も熱くさせる音。
バックホーンのこの音は、ロックの宿命のような音だ。アルバムのツアーではないので、いろんな曲を聴けて、改めて「バックホーンとは何か」が見えてくるライブだった。いくらでも器用で新しいバンドが出てくるのに、なぜ僕らは、けして器用なバンドではない、いや不器用と言っていいバックホーンを必要とするのか。その答えは、彼らの不器用で武骨な音の中にしか生まれない熱にあるのだと思う。
その熱が、同じように不器用な僕らの生を照らす。新曲も、まさにバックホーンそのもののような曲だった。