アイオワが産んだ猟奇趣味的激烈音楽集団・スリップノットが3年ぶりとなる7thアルバム『ジ・エンド、ソー・ファー』をリリースした。今回、本誌ではジム・ルート、ミック・トムソンのギタリスト2名の長編インタビューが掲載され、意味深長なアルバム名を掲げたニューアルバムの全貌に鋭く切り込んでいる。作品自体はトゥールなどを手がけてきたジョー・バレシと共同プロデュースという形で初めて制作された。
「俺から見ると、今は協力し合う精神がずっと強くなってると思う。ある意味、俺たちは成長して、なんでも知りたがり、お互いに知恵を拝借する子どもになったんだよ」(ジム)
「音楽って、ほんとバカデカい器だからさ。狭いジャンルに自分を押し込める必要なんてない。(中略)俺がメタルがいいな、と思うのはそういうところだ。いろんな場所から要素を引っ張ってこれる」(ミック)
インタビュー内ではアレッサンドロ・ベンチュレラ(B)の楽曲貢献度にも触れており、常に進化と変化を繰り返してきたバンドの最新形がここに刻まれていると言っていい。スリップノット主催の「KNOTFEST JAPAN 2023」再振替公演(4月1日、2日)を楽しみに待ちつつ、新作における“深化”を存分に楽しみたい。 (荒金良介)
スリップノットの記事は、10月7日発売のロッキング・オン11月号に掲載です。ご予約は以下のリンク先から。