2019年以来の来日ツアーを2月に行ったフィービー・ブリジャーズ。
セカンドアルバム『パニッシャー』によって大きな飛躍を遂げた彼女は、最近もビリー・アイリッシュとの共演やテイラー・スウィフトとのツアーが大きな話題となっているが、自身のライブではあくまでも繊細かつエモーショナルな楽曲をひとつひとつじっくり聴かせることでオーディエンスと時間をかけて繋がっていた。そこにはインディで着実に活動してきたブリジャーズの姿勢がよく表れていたし、だからこそ、バンドのアンサンブルがピークに達すると美しいカタルシスが生まれていた。
ロッキング・オン5月号では、来日中に実現したフィービー・ブリジャーズのインタビューを掲載している。取材には彼女の音楽的パートナーのポジションでもあるドラムのマーシャル・ヴォアも同席してくれた。
「ツアーを本当に楽しんでいる」という発言から始まったその日のインタビューで、ライブのこと、『パニッシャー』の成功、ジュリアン・ベイカーとルーシー・ダッカスと組んだボーイジーニアスの初アルバムのこと、現在のインディロックのことなど、ブリジャーズは驚くほどざっくばらんに話してくれた。
その飾らなさは彼女が愛される理由でもあるし、アーティストとして誠実さを示すものでもある。今後のさらなる活躍が期待されるフィービー・ブリジャーズの現在にぜひ注目してほしい。(木津毅)
フィービー・ブリジャーズの最新インタビューが掲載されるロッキング・オン5月号