ドアーズ、驚異の完成度を誇ったサイケデリックロックは、どのように変貌したのか? 1968年の決定的瞬間にフォーカスした超貴重インタビュー!


ザ・ドアーズは1967年にアルバム・デビューしたバンドであるし、だからこそ、サイケデリックロックのブームとともにその人気が爆発したバンドであるとも感じることが多い。実際、"ハートに火をつけて"などのヒット曲はそうしたサイケロックとしてのポップサウンドを前面に打ち出したものになっているし、ドアーズがこうした時流に乗っかっていたことは確かな事実だ。

それでいて、ドアーズは、サイケ期のザ・バーズジェファーソン・エアプレインなどといったバンドとはまるで隔絶された性格があるようにも感じる。それはジミ・ヘンドリックスのサイケ感にも似た、どこか仲間のいない、とても孤独なものだ。


それはドアーズがあくまでも、ベーシスト不在の、レイ・マンザレクとロビー・クリーガーが軸となるユニットとしてどうやってジム・モリソンの才能を世に伝えるかというプロジェクトだったからだ。初期ドアーズの作品が驚異的な完成度の高さを誇るのは、そのコンセプトの確かさゆえのことだ。

しかし、その歯車が1968年から狂い始めていく。次号のロッキング・オンではその時期のドアーズの語録を掲載します。この時代の趨勢とドアーズのその瞬間をぜひご堪能ください!(高見展)




ドアーズのインタビューが掲載されるロッキング・オン7月号は、6月7日(水)発売!


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