スティーリー・ダンは、ロック史に輝くフュージョンロックをどのように生み出したのか? 取材嫌いの彼らが『彩(エイジャ)』の時代に素顔を明かした必読インタビュー!
2023.10.03 16:00
『ロッキング・オン』11月号(10月6日発売)に、FMラジオ時代に一世を風靡した「大人御用達フュージョンロックの権化」ことスティーリー・ダン、その主格ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーが絶頂期=77年におこなったインタビューが掲載されます。
スティーリー・ダンが72年にデビューし81年にいったん解散するまで、ハードロック、プログレ、グラムロック、そしてパンクと、シーンは群雄割拠の状態でした。しかし若い頃から培ってきたジャズとR&Bとソウルへの愛情と深い造詣をロックのイディオムに組み込み、優雅で垢抜けた新味のフュージョンポップを打ち出した彼らは、数々のヒットでソフトロックの土台を敷きました。
記事は名盤『彩(エイジャ)』を軸に、彼らがいかに「ツアーをやらないスタジオ集団」(演奏は多数のセッションミュージシャンを用いるスタイル)へと発展していったか、そしてその複雑で巧緻な楽曲の構成や完璧主義をつまびらかにしています。脚光を浴びることに興味がない職人肌のフェイゲン&ベッカーは、実はあまり多く取材を受けていません。
その意味でも貴重で読みごたえのある「素顔を明かす」このテキスト、ファンはもちろん彼らに興味のある若いリスナーにも格好の内容です。お楽しみに!(坂本麻里子)
スティーリー・ダンのインタビューが掲載されるロッキング・オン11月号