嫌いになって、好きになって

爆弾ジョニー『みんなの幸せ』
2014年12月03日発売
ALBUM
爆弾ジョニー みんなの幸せ
爆弾ジョニーのデビュー作『はじめての爆弾ジョニー』は、《なあ~んにもないじゃないか》(“なあ~んにも”)と始まった。彼らは何もない世界で生きるための「正解」を、探さないままに手にしていた。あの時、私には彼らが無敵に見えた。
ところが今回、りょーめーはこんな言葉を口にする。《もう破滅しかないのかも》(“◎△$♪×¥●&%#?!”)、《地球がなくなったら良い》(“みんなの幸せ”)。これはきっと彼が、今までよりずっと広い世界での戦いを始めたことの表れだ。《どーか明けないで》(”真夜中の××ד)と言っていた「夜」を《いずれ朝に変わる》(“ステキ世界”)と歌うのは、早くその広い世界の光を浴びたいという切なる気持ちなんだと思う。そして彼は最後にちゃんと、閉塞感を打破して夜を朝に変える「正解」を見つけるのだ。《寂しくなって嘘をついて それでも僕は人を好きでいるの(中略)ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ ぼくなのさー》(“ぼくらの”)。
爆弾ジョニーの2ndアルバム『みんなの幸せ』。これは、りょーめーが自分を受け入れ、すべてを愛して、もう一度外の世界に踏み出す物語だ。(安田季那子)
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