『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
結成以来、オルタナティブとポップスの融合を探ってきたMaverick Momのインディーズ期における集大成。3rd EP『COMPASS』で徹底的に向き合ったポピュラリティはここまで進化したのかと、衝撃を受けずにいられない。異なるリズムや拍子を使いこなす、マニアックな構成を得意としてきた彼らによる、ド直球なギターロック。とはいえ、深みと軽やかさを両立させたボーカルやグルーヴ感抜群のセッションといった、4人の旨味だって健在だ。むしろ、より大衆的かつソリッドになったと言ってもいい。スッとリスナーに馴染む南出大史(Vo・G)の声質ゆえに、ザ・王道な出で立ちをしているが、よくよく聴いてみるとアレンジが容赦ない。どこを切り取ったって、カバーするのは修羅の道。各楽器が緻密に絡まり合い、したたかにスキルの高さを見せてくる。さすがAKASAKIからの信頼も厚いON(Dr)が作詞作曲し、川谷絵音が編曲したナンバー。メジャーデビュー前の「前日譚」を締めくくるにふさわしい快作だ。(坂井彩花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』5月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。