正攻法のパンク・ロック

NAMBA69『21st CENTURY DREAMS』
2014年12月10日発売
ALBUM
NAMBA69 21st CENTURY DREAMS
難波章浩の新バンド3人組。13年3月の結成だが、各地のフェスなどでたっぷりライヴ経験値を積んでの、満を持してのファースト・アルバムである。プロデュースにハイスタやNOFXなどで知られるライアン・グリーンを起用、まさに水も漏らさぬ制作態勢で臨んだ力作である。
僕はハイスタ解散後、傍目には迷走していたように見えたかもしれない打ち込み時代、つまりTYÜNKやULTRA BRAiNのころも面白いと思っていたし、難波にとっては大きな意味のある活動だったと思っている。2011年の『PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT』でパンクロック・スタイルに回帰してからの難波には迷いがない。それは前記の試行錯誤があったからこそだし、生身の3人の肉体でロックすることの意義を改めて認識したということだろう。
全13曲、息つく暇もないロックンロールの絨毯爆撃。歌詞も前向きで、レゲエを取り入れた12曲目のような曲もいいアクセントになっている。こうして音源として突き詰め完成させたことで、ライヴはまた一段とパワフルでスケールの大きなものになるはずだ。(小野島大)
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