『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
ひとりは寂しいけど、君に近づきすぎたらダメかもしれないし、さっきまで美術館に行ってみたいと思ってたのに、急に全部無理になって、抱きしめてほしいし、そう言えばオーストラリアでコアラ抱っこしたい。支離滅裂で情緒不安定。でもそれがリアルで全部あなたでしょ?って言われてる感覚になるのが、超☆社会的サンダルの2nd EP『う、ちゅー。』だ。オニザワマシロ(Vo・G)の不貞腐れてるようにも、絶対に何も諦めてないようにも聴こえる声が、ちぐはぐな心に音という形を与えていく。ありのままの自分なんて好きになれないから、あの娘とおんなじシャンプー使って少しはまともになりたいのに、なんにもなれやしない。そんな自意識過剰な自己肯定感の低さとともに生きる私たちの日々に、メランコリックでファンタジックな夢想の砂糖をふりかけてくれる歌たち。《強かな 可愛さに/メロンの断面みたいな/とても甘い季節》(“フルムーン”)という一節が、このEPの核心をまっすぐ突いている。(畑雄介)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』2月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。