圧倒的な高揚と興奮を約束してくれる絶対的な存在であり、自分たちのホームであるライヴハウス/クラブシーンを盛り上げるという使命と、多大なる音楽愛に溢れた、かけがえのないバンドである。
the telephonesはすぐに「みんなのthe telephones」になり、いつも近くにいてくれる友人のような存在であった。しかし、the telephonesがみんなに愛されれば愛されるほど、メンバー4人が葛藤していったのもまた事実。音楽と聴き手に対し、どこまでも誠実な4人だからこそ、だ。
たくさん踊って叫んで笑って泣いた、10年間の軌跡が初のベストアルバムには詰まっている。自分たちの目指すべき未来について悩みながらも、全力で音楽と向き合い続け、これだけのクオリティのダンスアンセムを生み続けたエネルギーには本当に感服する。あと約10ヶ月、the telephonesがここにいる喜びを噛み締めたい。そして、待ちたい。(小松香里)
“BEST HIT the telephones” Trailer