メンバー4人がべったりくっついているわけではないが、意志が驚くほど統一されているのだ。それはバンドが常に、ただひとつの「世界一になる」という目標の下、四六時中苦楽をともにしてきた背景が大きい。とてもパワフルでセンチメンタルな“ワタリドリ”は、そんな[Alexandros]が、これから大きくその未来に向けて羽ばたくための宣言となっている。
さらにこの曲がこれまで以上にタフなのは、メロディも歌詞もとても開けているということだ。それは、ファニーなリフとコーラスが明るくキャッチーな“Dracula La”にも言える。ナチュラルボーンソングライターである川上洋平が、滾々と沸きあがるメロディと歌詞を素直に曲に落とし込むようになった今、[Alexandros]が放つ全能感は、俄然増した。6月にリリースされるという2年ぶりのニューアルバムはすごいことになりそう!(小松香里)
“ワタリドリ”(Short Ver.)
“Dracula La”(Short Ver.)