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「NHKウインタースポーツテーマソング」として書き下ろされた楽曲。高らかに鳴るスネアが凛とした空気を感じさせ、ストリングスの音色が彩るバンドサウンドが冬の澄んだ空色を思わせる。アスリートが勝負に挑むその瞬間の心情を描きながら、これまで積み重ねた努力や、諦めかけた時のこと、それでも進んできた日々、その葛藤と挑戦の理由を《どうしても》という言葉で表現した清水依与吏(Vo・G)。この言葉選びにしみじみと感じ入ってしまう。圧倒的強者ではない。勝者となる確証もない。けれど逃げずに挑むその瞬間、自分の中に最後に残るのは《どうしても》という思いだ。アスリートのみならず何かに挑む(あるいはかつて挑んだ)すべての人に、この“どうしてもどうしても”という歌は響く。勝利や結果を望む気持ちだけが人を突き動かすのではない。挑戦の先に希望だけがあるのではないことも知っている。その複雑な思いに無理に名前をつけたりしない、そのあたたかな眼差しこそがback numberなのだと思う。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より)
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