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NELKEの音楽は、声も、サウンドも、歌詞も、三位一体となって耳に飛び込んでくる。この曲だってそうだ。大切だった人との記憶に後ろ髪を引かれるさまを、《ねえずっと、ねえずっと、》《続いて、続いて、》と繰り返すフレーズで鮮明に浮かび上がらせる。そんなドラマを歌い描くRIRIKO(Vo・G)の声は、想いを振り絞る物語の主人公と同化し、聴き手にも感情が伝染するほどにエモーショナル。そのうえ、メロディ、というかその感情の起伏すべてに忠実に寄り添うようなドラムパターンや鍵盤、すべての一音一音が切なさに拍車をかけている。ドイツ語で「カーネーション」という意味のバンド名には、ソロで活動していたRIRIKOの音楽が、バンドとして強く「生まれ変わる(incarnation)」という想いが込められている。彼らの音楽が三位一体となって響くのは、まさにその意味を体現しているからだ。だから、NELKEは怒涛の勢いで多くのリスナーの心を掴むことができている。なんて素敵なバンドなのだろう。(有本早季)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
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