数年前、リード・シンガー、アレックスが癌を患っていると知ったときは驚いた。理論的に考えて変なこと言ってるとはわかっているが、ボクサーだった彼には、身体が強いというイメージがあったから。90年代の彼らの音楽も、そんな印象に似つかわしい。アンセミックかつパワフルで。ただ解散後に出たアレックスのソロでは、彼と同じスコティッシュ、ロッド・スチュワートに通じる部分が強く出てたり。4、5年前メールでやりとりしたとき、アレックスが実はR.E.M.らのファンだと聞いた。かつての第一期には、なぜか元ライドのアンディにしか取材した経験しかなく、アレックスと直接話せたことは一度もなかった。同じR.E.M.のヘヴィー級ファンとして目から鱗がおちた。ハリケーン解散後、オアシスへの参加をへて再びライドに戻ったアンディは、この久々の復活公式ラインアップには加わらなかったけれど、彼とアレックスは今でもダチ同士。SNSなどで確認済。そして、アレックスの現場復帰を祝うようなこのアルバム、文句なしに素晴らしい。たとえばR.E.M.が本気で好きな人に、是非聴いてみてほしい。(伊藤英嗣)