新世代特集「JAPAN'S NEXT」で、叙情的に切なさを綴った“Merry”をフィーチャーしてから約2年。ピアノロックバンド・HOWL BE QUIETは、当時の姿とは見違えるほどの劇的な変化を遂げた。カラフルなペンキをぶち撒けたような、エネルギッシュにはじける全く新しいサウンド。《ストーリーは自分で決めるのさ》という溢れんばかりの野心。それらが、より多くの人と繋がりたいという純粋なコミュニケーション欲求の下で爆発し、渾身のポップソングが生まれているのだ。未だ見ぬリスナーと出会う喜びを先取りするかのようなハイテンションな演奏も、《チャンス到来/さぁ!派手に行こう!》という怖いもの知らずの無邪気さも、時にシリアスだったこれまでのピアノロックバンドの世界観とは大きく異なる。しかし、その変化を心から楽しもうとしているかのような竹縄航太(Vo・G・Piano)の堂々とした歌声からは、微塵の迷いも感じられない。
ピアノロックのスタイルに縛られることなく、ロックというジャンルすら大胆に覆そうとする彼らの勇敢な物語に、僕はとてもわくわくしている。(松本侃士)