夫婦デュオとなり、「歌」萌ゆる

ラ・セラ『ミュージック・フォー・リスニング・トゥー・ミュージック・トゥー』
発売中
ALBUM
ラ・セラ ミュージック・フォー・リスニング・トゥー・ミュージック・トゥー
ミュージシャンで夫のトッドが正式加入してデュオとなったラ・セラ。昨年の来日公演も記憶に新しいが、実はその時すでに録り終えていた4作目のニュー・アルバム。プロデュースをライアン・アダムスが手がけ、すべてアナログ機材を使ってレコーディングされたというこだわりだ。

ラ・セラと言えばこれまで、ヴィヴィアン・ガールズ時代から引き継ぐパンク/ハードコアの要素が楽曲のエッジを際立てるスパイスとなっていたが、今作は趣が異なる。ケイティとライアンの共通のフェイヴァリット=ザ・スミスに影響を受けたネオ・アコ風味も漂うジャングリーなギター・サウンドが特徴で、メロディのあまやかさやヴォーカルの伸びやかなラインがストレートに引き出されているのが醍醐味だ。お馴染みのガレージ・サウンドは封印された形だが、フックに満ちたソングライティングは健在。リード曲の“ハイ・ノーツ”を筆頭にカントリーやブルーグラス等のオーセンティックな魅力も湛えた楽曲が、アナログ特有の温かみが感じられるプロダクションにとてもよく映えている。次回の来日でアンプラグド公演とか実現したら最高によさそう。(天井潤之介)
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