前作から3ヶ月のペースで届けられるこのニューシングルのリリースと前後して、東名阪ワンマンツアーを開催予定のオーラル。表題曲“5150”の数列を目の当たりにして、ヴァン・ヘイレンのアルバムを思い出す僕はおっさんロックファンだが、米警察の暗号コードでは「精神に異常を来し、犯罪寸前の要注意人物」を指すという。“5150”のMVも、山中の演技が楽曲のヤバいムードに迫る内容になっていた。彼は公式ブログの中で、初めて楽曲制作が難産になった経験を赤裸々に綴っている。人気に揉まれ、期待に応え続けるというタフな使命感が、狂気スレスレのテンションによって表出した執念のナンバーなのだ。凄い。これまでの、グラマラスなロックンロールで番狂わせを狙うオーラルとは一味も二味も違う、手に汗握る一曲である。3曲目の“ミステイル”にも同様の緊迫感が立ち込めているが、2曲目の“アクセス×抗体”では、従来のオーラルらしい官能性と哀愁が混ざり合い、疾走するさまが健在だ。3曲とも、ミステリアスな楽曲タイトルが導火線となって爆発力を導くリスニング体験である。(小池宏和)