ここ数年の日本のバンドの間で主流となっているダンスは、4つ打ちを基調とした直線的な縦ノリだが、夜の本気ダンスの場合は艶めかしい曲線運動……もっとわかりやすく表現するならばクネクネしたフィーリングが際立っている。ライブ中にギターをスタンドに置き、着ているシャツの縦ストライプを波打たせながらステップを踏む米田貴紀(Vo・G)は 、このバンドの特性を明確に示している存在だと言えよう。爽やかに疾走し、ヌケの良いメロディを響かせる“SHINY”にも、この部分は発揮されている。カラっと乾いたギターサウンドやシャープなビートが刺激するのは主に腰の辺りであり、お尻を中心として身体を揺らしたくなるノリに満ちた曲だ。リアルタイムで体験してきたUK、USロックは勿論、昔のニューウェイヴやポストパンク的な風味も吸収し、ファンク、ソウル、ブルースなどのブラックミュージックの要素も採り入れて育んだ彼らのサウンドは、ここからさらに国内シーンを盛り上げるだろう。カップリングの曲たちも絶品揃いの今作を聴けば、現在の夜ダンの絶好調ぶりを感じられると思う。(田中大)