まぶしいほど凛とした姿

欅坂46『真っ白なものは汚したくなる』

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欅坂46 真っ白なものは汚したくなる
待望のファーストアルバムは、それぞれ収録内容が異なるディスク2とDVDがついたTYPE-A、TYPE-Bとディスク1のみの通常盤という3タイプ。前二者は曲数が多いぶん傾向も多彩だが、これまでの全シングルを収録し、ほぼ内容が共通のディスク1が、欅坂46の核となるイメージだといえるだろう。そこには“手を繋いで帰ろうか”“僕たちは付き合っている”のような恋愛模様もありつつ、“大人は信じてくれない”“語るなら未来を…”など、デビュー作“サイレントマジョリティー”以来の大人への反抗、若者の未来といったテーマが多い。また、集団の中で個を主張する曲として《僕は嫌だ》の言葉が印象的だった“不協和音”だけでなく、《もう、そういうのうんざりなんだよ》と、さらにシビアな“エキセントリック”も強烈な仕上がりだ。

大人に従順な静かな多数派になるなと歌ったデビュー曲から、集団の中のノイズとなることを恐れず私であれという方向へ。このハードな展開が、ディスク1の軸になっている。ヒリヒリした痛みと、それを振り払おうとする凛とした態度が聴く者を圧倒する傑作。(遠藤利明)

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