ダンスとロックは闘いと見つけたり

夜の本気ダンス『TAKE MY HAND』
2017年08月09日発売
夜の本気ダンス TAKE MY HAND
夜の本気ダンスがドラマ主題歌に!という驚きと感激を、全部引っ括めてダンスと狂騒と歓喜の彼方へぶん投げてみせるような、タイトかつ獰猛な加速度に満ちたナンバー“TAKE MY HAND”。《崇める 対象 偶像崇拝 クラップ クラップ ボウ》というおよそ地上波ドラマの主題歌らしからぬ言葉選びも、《high on Dance high on Dance/we can believe inなフュージョンタイム》というラインと渾然一体となって脳内に飛び込んできた瞬間、すべてが交感神経と快楽中枢をまさぐり倒すロックの媚薬となっていく。

夜ダンが真にエキサイティングなところは、ダンス「のための」ビートではなく、明らかにビートと歌そのものが踊りまくっているところだ。ロックンロールを突き詰めた果てに鍛え上がったダンスビートをドライヴさせ、ブレーキの壊れたダンスビートでロックンロールの真骨頂を体現する――そんな骨太な闘争心が、表題曲“TAKE MY HAND”にもでっかく脈打っていて嬉しくなる。「名刺代わり」に留まらず、新たな時代をこじ開けるダンスロックアンセムとしての存在感に満ちたナンバーだ。(高橋智樹)
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