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ロックシーンのフェニックスと言えるバンド、KANA-BOONの新体制第3弾シングル。ギターを軸にしたロックサウンドはKANA-BOONのシグネチャーとも言えるものだが、谷口鮪の歌声を聴いて今までとは違うなと思うくらいにどこか深い包容力を感じさせてくれる歌唱になった。それはここに至るまでに経てきた人生、バンドにとっての経験によって得たものがその歌声に宿っているかのようだ。結局のところ、ロックバンドが再始動したときにこれまでと同様、あるいはさらに期待を抱けるかどうかというのはただひたすらにいい楽曲を生み出していくしかない。
この“ばけもの”はKANA-BOONがそうした期待を託すのにふさわしいバンドであることの証明だ。
《僕らは馬鹿者だけど/化け物じゃないはずだろう?/人間なんだよ》。そう言い切る強さと人間らしさを持つようになった、地獄の淵から見事に這い上がってきたKANA-BOON新章の始まりを告げる決定打。(ソノダマン)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より)
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