「異物としての自覚」は根深い

MIGOS & MARSHMELLO『DANGER』
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MIGOS & MARSHMELLO DANGER
この12月末からNetflixで配信されているウィル・スミスの新作主演映画『ブライト』。そのサントラ曲として、ミーゴスとマシュメロがコラボ曲“Danger”を発表している。まず、『ブライト』は人間と亜人間的なクリーチャーが共存するIF世界のロサンゼルスを舞台にしたファンタジー&クライム映画なのだが、そのテーマに寄り添うように、“Danger”のフックの中でミーゴスのクエヴォは「異物であること」と「犯罪に手を染めること」を自身のことのように《俺を許してくれよ。だって俺は人生そのものが違法なんだから》とラップしている。

一方のマシュメロは本来、よりポップで人懐っこいトラップ・チューンを手掛けることが多いプロデューサーなのだが、今回の“Danger”では不穏さの中にどこか物悲しさの漂うトラックを提供している。つまり、ファンタジー作品のようでありながら実は人種・民族問題と無縁ではいられないアメリカ社会を捉えた『ブライト』という映画のために、ミーゴスとマシュメロが手を取り合った極めてエモーショナルな1曲に仕上げられているのだ。他のサントラ曲もジャンルの垣根を越えたコラボが興味深い。(小池宏和)
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