ロックンロールは危うく美しい

スタークローラー『スタークローラー』
発売中
スタークローラー スタークローラー
今作がデビュー・アルバムとなるこのスタークローラーというバンドが「デイヴ・グロールが自身で主催するフェス『CAL JAM 17』で真っ先に出演オファー」「エルトン・ジョンから元マイケミのジェラルドまで絶賛」といった伝説級の熱狂を生み出しているのは取りも直さず、ストゥージズとオジー・オズボーンとラモーンズとアリス・クーパーが渾然一体となったような――つまりはワイルドで不穏で、危なっかしい青春性に満ちていて、それでいて何もかも知り尽くしたかのような透徹したクールさを備えているからに他ならない。

00年代ロックンロール・リバイバルなどなかったかのような、いやそもそも自分たちこそがロックンロールであるかのような確信的な奔放さ。歪みすぎなギター&走りモタりまくりなリズムで爆走するサウンド自体が、ロックンロール生命体としての痛快なエネルギーに満ちているマジック――。統制もバランスもどこ吹く風とばかりに轟く音像に胸の空くようなポップ感と訴求力を与えてみせる、10代のアイコン=アロウ・デ・ワイルドの存在感は2018年、さらに強烈にシーンに求められていくに違いない。(高橋智樹)
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