メタル・ゴッド最後の奇跡か

ジューダス・プリースト『ファイアーパワー(デラックス・エディション)』
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ジューダス・プリースト ファイアーパワー(デラックス・エディション)
ラストになるはずだった2011年のツアー直前にK.K.ダウニングが離脱するというピンチから一転、代わりにリッチー・フォークナーを加入させたことが刺激となってか、翌年の来日公演では、バンドがフレッシュネスを取り戻している様子に驚かされた。新編成で完成させた前作『贖罪の化身』は全米6位と過去最高位を記録し、そこから4年近くを経た最新作は、よくぞここまで!と素直に喝采を送りたくなるほど気合い満点の内容。全盛期のアルバムを手がけたトム・アロムを呼び戻し、同時にモダン・メタルの重要人物であるアンディ・スニープも共同プロデューサーに起用するという念の入れようで、冒頭を飾るタイトル曲の勢いは、かつて『ペインキラー』で見せた、まるで転生したかのような復活劇を彷彿させる。グレン・ティプトンが病気のため今後のライヴには不参加となり、スニープが代理を務めるという話を聞いて、本作へ注ぎ込まれた決死の思いをより深く実感した。(鈴木喜之)
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