変わっても変わらないポップの意思

ブロッサムズ『クール・ライク・ユー』
発売中
ALBUM
ブロッサムズ クール・ライク・ユー

やはりこのバンドは売れるべくして売れたのだと確信できる新作が到着した。UKインディの古式ゆかしい佇まいの中で、マンチェ直系のギター・グルーヴとサイケデリック、ギタポを同期させていたのが前作だが、そこから本作への最大の変化は何と言ってもエレクトロニクスの増大だ。ほぼ全ての楽曲でシンセが主役を張り、さらにはシンセが主旋律をまるで「歌う」かのように、トムのボーカルと並走している。思えばブロッサムズがブレイクするきっかけとなったのが前作の中でも特にエレクトロ色の強かった“At Most a Kiss”だったわけで、本作の“I Can't Stand It”や“Cool Like You”は、前作の潜在的な強みを意識的に強化した成果とも言える。ちなみにギターからシンセへと軸足が移動し、前作よりアルバムの統一感も増しているけれど、彼らのメロディ、ポップ・ソングの絶対基準を揺るがすものではないのでご安心を。(粉川しの)
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