2018年。
スマパンである。2007年の『ツァイトガイスト』での復活の歓喜もあった。2012年の力作『オセアニア』も堪能した。しかし、やはり。これこそが、この音こそがスマパンだったのだ、これをずっと待っていたのだと有無を言わさず屈服させられる。この4分強の“Solara”を聴くと。ジミー・チェンバレンのマシンガンの如きスネア連打。そして
ジェームス・イハの澄んだ憂いを暴力性に変換したような荒々しくも美しいギター。ビリー・コーガンはひとりでも世界と対峙してきた(せざるを得ない、のか)音楽家だが、本来のスマパンに搭乗したときの桁違いの説得力を、この曲の《俺はお前らじゃない》という叫び一発で思い出させられる。ダーシーの不在は残念だが、サウンド構築における貢献度だけで言えばこの3人が揃えば充分。これからまたスマパンが始まっていく。 (長瀬昇)
『ソラーラ』の詳細は
こちらの記事より。
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『rockin'on』2018年8月号