4人が向かう冒険の行方

Czecho No Republic『Odyssey』
発売中
EP
Czecho No Republic Odyssey
かつて古代ギリシャにホメロスという詩人がいた。彼が英雄オデュッセウスの10年にも及ぶ旅を描いた冒険詩が「オデュッセイア」である。そしてこれが、長い放浪や、冒険を意味する「オデッセイ」という単語の由縁となった。

Czecho No Republicが昨年リリースしたアルバムタイトルは『旅に出る準備』。そして今作のEPは『Odyssey』と名付けられている。ギターの八木類が脱退し、4人編成となったチェコ。船を漕ぎだすように新たな一歩を進む彼らの新境地は、音の表現が進化し、多彩な煌めきが詰まっている。EPには全4曲が収録。舞台への出演も控えているタカハシマイのボーカルは、ここにきてひときわ伸びやかになったよう。多幸感の溢れるメロディに乗り、どこかへ羽ばたこうとしている。行こうよ、楽しい物語、未来、不安はない、飛ぼうよ、変わっていくんだ……。歌詞には、旅に連れて行きたくなるような前向きなフレーズが連なっている。Czecho No Republicは止まらない、新しい道を切り拓いていく。そんな強い意思を感じる一枚。さぁ、4人の描く音楽はどんな冒険になるのだろうか。(峰典子)
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