裸の菅田将暉×本気の米津玄師

菅田将暉『まちがいさがし』
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菅田将暉 まちがいさがし
菅田将暉の最新曲“まちがいさがし”は、名前のない感情にかたちを与えてくれるような楽曲だ。《まちがいさがしの間違いの方に/生まれてきたような気でいたけど》――ピアノの伴奏にのせた寂しげなフレーズで歌い出し、次第に大らかなバンドサウンドが加わるミディアムナンバー。まちがいさがしのふたつの絵に、どちらが正解で、どちらが不正解かを決めることに意味はないと、それぞれの人生を肯定するように語りかける。作詞作曲・プロデュースは米津玄師。ふたりのコラボは、“灰色と青(+菅田将暉)”で、米津がゲストボーカルとして菅田を迎えて以来となる。今作を手がけるにあたり、米津は「菅田将暉に歌わせるなら気の抜けた曲を作れない」という覚悟で制作したという。なぜ、菅田将暉は作り手にそんな感情を抱かせるのか。それは、彼が単に売れっ子俳優だから、という理由ではないと思う。ひとりの表現者として物事の本質を見極めようと葛藤し、それを裸一貫でぶつけようとする姿に共鳴するからではないだろうか。“まちがいさがし”は、そんなふたりが互いに寄せ合う美しいリスペクトが生んだ名曲だ。(秦理絵)
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