ペンシルべニア出身の5人組インスト・ユニット。賞賛された前作『ジ・エクスクイジット〜』以来、4年ぶりの4作目になる。間隔は空いたが、今作も素晴らしい出来だ。プロデューサーには前作に続きデイヴ・フリッドマンを起用。ダイナミックなギター・アンサンブルを軸に、キーボードやドラムが繊細に絡み合いながら、音響的な広がりを湛えた奥深いサウンドスケープを描き出していく。初来日の際に帯同したトリステザないしアルバム・リーフ、そして当然モグワイやロウといった先達との音楽的な繋がりを示す一方、その背後にある美意識のありようは、例えばボーズ・オブ・カナダやフェネスとも共振するエレクトロニカ〜アンビエントに近い、のでは?と再確認。加えて今作では、フジでマイス・パレードのサポートも務めた女性Vo、キャロライン・ラフキンを迎えた初のボーカル曲も披露。幻想的なメロディ/音響美と相俟ってドリーム・ポップのような音空間を創り上げる、今作のハイライトのひとつだろう。この4年の間で、その世界観はより豊穣に熟成された印象。今のマイペースなスタンスのまま、美しい音楽を創り続けてほしい。(天井潤之介)