「俺はフレッド・ハンプトンが死んだ日に生まれた」とジェイ・Zはかつてラップしたが、1969年に寝ているところを警察に殺されたハンプトンを描いた『Judas and the Black Messiah』。
その映画にインスパイアされた今作にはジェイ・Zやナズなど大御所から、ポロ・Gなど若手までが結集。ヒットボーイもプロデュースを手がける超豪華な作品となった。ジェイ・Zは、“What It Feels Like”で、「死んだ日」を警察に「暗殺された日」に変え、長年噂されていたニプシー・ハッスルとのコラボも実現。
オスカーでは6部門もノミネートされた今作で、ハンプトンが「革命家を殺せても、革命は殺せない」というスピーチをするシーンが圧巻だが、ジェイ・Zはハッスルが殺されても、彼のレガシーは殺せない、という意味と重ねる。各アーティストが、映画のメッセージを今に引き継ぐ作品。(中村明美)
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