2020年4月にEP『ニュース』、8月にデジタルマキシシングル『赤の同盟』の3曲、11月に“青のID”と“命の帳”、2021年1月に“闇なる白”、3月30日には本作“緑酒”、そして夏にはスマホ用ゲームアプリ&テレビアニメのOPテーマ曲“獣の理”を発表予定――と、新音源をリリースし続けている東京事変。タイアップ等の関係もあるだろうが、今の時代において、どんな作品を作ってどんなふうに発表していくのが最良かを考えたらこうなった、というのが最も大きいのでは、と思う。で、それ、正解だと思う、1曲1曲が持つ強烈なインパクトを見るに。あと、正解がわかっても、それを実行できるかどうかはまた別なわけで、実際に達成しているその手際の鮮やかさにも脱帽する。この“緑酒”はテレビ東京系『WBSワールドビジネスサテライト』のエンディングテーマ曲で、作詞は椎名林檎、作曲は伊澤一葉。後半でとんでもねえ展開になっていく曲もすごいが、歌詞、さらにすごい。今の日本社会へのメッセージの塊。椎名林檎はやっぱり「こっち側」に立っている人であることがわかる。(兵庫慎司)
東京事変は間違えない
東京事変『緑酒』
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