傷を抱きしめ愛を持って戦う

BiSH『GOiNG TO DESTRUCTiON』
2021年08月04日発売
ALBUM
BiSH GOiNG TO DESTRUCTiON
待望の4thアルバム。ここには不確かで先の見えないこの時代にこそ求められる、魂の歌が詰め込まれている。ギリギリの崖っぷちで感じる焦燥感を、メンバーそれぞれの歌声でつなぐ“CAN WE STiLL BE??”でアルバムは始まる。《まだまだいけるの?》と問いかけるこの歌に、“BE READY”が《目にもの見せてやるから》と、その回答を引き受ける。そう、このアルバムは強い。セントチヒロ・チッチ作詞の“狂う狂う”が描き出す、不穏な時代に抗うクールなライオットソングにも、アユニ・D作詞の“Beginning, End and Beginning”が突きつける《叫べ 歌え 笑え》というストレートなメッセージにも、すべて、それぞれに傷を抱え、それでも前を向いて歩いてきたBiSHだからこその強い説得力がある。そして、《拳銃を捨てたらほら僕らまた抱き合おう》と歌うモモコグミカンパニー作詞の“WiTH YOU”も、《傷ひらいたら 治るまであっためて/優しい世界にしよう》と綴るアイナ・ジ・エンド作詞の“NATURAL BORN LOVERS”も、そこにあるのは愛だ。だからこそ、このアルバムは「強い」。(杉浦美恵)

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