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リュックと添い寝ごはんは今、充実の季節を迎えている。まっすぐで優しいバンド本来の魅力はそのままに、今作で彼らが新たに手にしたのは「自由」だ。中華風の熱狂サウンドで度肝を抜く“天国街道”、シティポップ感満載の“Dreamin' Jungle”、ゲーム音楽風で可愛らしい“Pop Quest”――と、各楽曲が纏う色はこれまでになくカラフル。松本ユウ(Vo・G)の歌声はますます力強さを増し、遊び心とエモーションの両方を兼ね備えた風通しのいいバンドサウンドからは、迷いのない、確信に満ちた4人の姿が浮かび上がってくる。前作『四季』から1年4ヶ月。《辞めたくなる日も ため息ばかりの毎日も/心許すまで今を進め 僕だけのストーリー》と歌う“反撃的讃歌”は『四季』リリース後初の新曲として発表されたものだが、この曲のように自分自身を見つめ直し、「自分たちはどこにでもいける」と信じることができたから、彼らは今作を完成させることができた。自由を手にした4人の新しい未来に、期待が膨らむばかりだ。(竹内ほのか)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋)
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