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何も譲らないし、何も売り渡さないし、意に染まないことはやらない、みたいなキャラクターなのに、タイアップも含む楽曲制作からリリースのハイペースさにも、国内のツアー/国内のフェスやイベント/海外のツアーをやり続けるハードさにも対応し続け、結果を出し続けている。世の流行とかに歩み寄っている感じが皆無な「やりたいことしかやらないし、言いたいことしか言いません」みたいな音楽性なのに、それに代わる、まさに言葉通り「オルタナティブ」なポップさがどの曲もある。「洋楽で育ちました」みたいな年食ったロックファンにも、10代の音楽好きにも支持されている。本当に、こんな人たち、日本のロックの歴史上、これまでいなかったと思うし、今後もそうそう出てこないと思う。本作は、2024年〜2025年にかけてリリースしてきた6曲を含むニューアルバム。前作における“more than words”のような、ひとつの到達点は“Feel”だと思っていたが、他にも何曲もあることが、通して聴くとわかる。(兵庫慎司)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より)
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