彼らのサウンドは、モグワイやシガー・ロスのようなエクスペリメンタルで美しいギターと、エレクトロニック・サウンドの折衷。楽曲群はインストながらポップ・ソング風の構造になっているものがほとんどで、ポスト・ロックなのに人懐っこいというか、軽やかでドリーミーなシンフォニック・ポップになってしまっているところが時代を感じさせるし面白い。ポスト・ロックという概念を重荷にしていない感じ。ちなみにベーシストは、あのリガージテーターのベンが兼任している。7曲目の“ポイント・ノー・ポイント”から始まるクライマックスの、エレクトロニック色がより強まった桃源郷のような視界の美しさが、とりわけ際立っている。(小池宏和)
歌心あるインスト・バンド
ザ・デコーダー・リング『ゼイ・ブラインド・ザ・スターズ、アンド・ザ・ワイルド・チーム』
2009年07月15日発売
2009年07月15日発売
ALBUM
彼らのサウンドは、モグワイやシガー・ロスのようなエクスペリメンタルで美しいギターと、エレクトロニック・サウンドの折衷。楽曲群はインストながらポップ・ソング風の構造になっているものがほとんどで、ポスト・ロックなのに人懐っこいというか、軽やかでドリーミーなシンフォニック・ポップになってしまっているところが時代を感じさせるし面白い。ポスト・ロックという概念を重荷にしていない感じ。ちなみにベーシストは、あのリガージテーターのベンが兼任している。7曲目の“ポイント・ノー・ポイント”から始まるクライマックスの、エレクトロニック色がより強まった桃源郷のような視界の美しさが、とりわけ際立っている。(小池宏和)