堂々と新章を告げている

ART-SCHOOL『14SOULS』
2009年08月05日発売
ALBUM
ART-SCHOOL 14SOULS
新ドラマー鈴木浩之を迎えて制作された、2年半ぶり5枚目のアルバム。5月のシェルターでの新メンバーお披露目ライブで、木下理樹は何度も「今日が始まりだと思ってる」と感慨深げに口にしていた。新作は、まさにここからまた新たな始まりを迎えたことがよくわかる、瑞々しくフレッシュな作品だ。

前作『ILLMATIC BABY』は、ドーピング・パンダのFurukawaがプロデュースを手がけた曲が収められていたり、これまでのある種の聖域を崩し、新たなサウンドデザインが多く聴かれた作品だった。それを経た今作は、新しいメンバーが入ったこともあるのだろうが、まるで生まれ変わったような、伸び伸びとした自由な空気と、緊張感ある初期衝動とが混在している。ルーツとなるグランジーな曲には勢いがあり、新鮮なダンスビートを取り入れた大胆な新機軸に心が躍る。泉からこんこんと水が湧き出てくるように、どんどん音楽があふれ出ているような、若々しくてピュアなムード。なおかつ、奥行きがあって、堂々としている。言い知れぬエネルギーに満ち満ちた、とても良いアルバムだ。(小松香里)
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