サマソニ登場も記憶に新しいBLG。10代かと思ってたらもう全員20代だし、驚くほど若いわけではないのだが、すっげー若いイメージがあるのはなぜ? ぶっ飛ぶほどに歌詞が純粋だというのもあるけど、たとえばカントリー・シンガーのテイラー・スウィフトとの今作での共演。さらりと収録されているが、これって一昔前で言うならブリンク182とシャナイア・トゥエインが真面目にコラボってる感じなわけで……とか考えると、自然体で異色のクロスオーバーが出来ちゃう彼らの才能&センスに新人類っぽさを感じざるを得ないのも理由の一つかも。美麗少年的歌声&エモ寄りの爽やかメロ一本勝負な印象もあった前作から考えるとサウンドの幅も広がり、しかも曲に応じてメンバー各々がしっかり役回りをこなしている今作はサウンドも厚み増。いつポップ・パンク・シーンの舞台中央に躍り出ても不思議じゃない貫禄も見せ始めているのにピュアな恋心を歌った歌詞は健在なんだからずるい。音の安定感と詞のドキドキの両方を兼ね備えた一枚。特にシングル“ラヴ・ドランク”は必聴。10代女子じゃなくとも、これはぐっと来るのです。(上田南)