デビュー作の衝撃的なアジテーション事件に端を発してレコード会社の移籍を余儀なくされたMC5だったが、それにしてもこのセカンドに至るまでのサウンド面の飛距離は、意図的にでなければとても生み出せないものだ。ファストでシャープでポップな「パンク」の原型はここにある。なぜ1曲目に“トゥティ・フルティ”が置かれているのか、考えてみて頂きたい。ジャズもソウルもファンクもあったデトロイトだからこそ、ロックンロールはこんな形で生み直されたのだ。ストゥージズにジョン・ケイルというブレーンが付いていたのに対し、本作のプロデューサーがジョン・ランドーだったのもおもしろい。(小池宏和)
1曲目がこの曲である理由
MC5『バック・イン・ザ・USA』
2009年12月09日発売
2009年12月09日発売
ALBUM
デビュー作の衝撃的なアジテーション事件に端を発してレコード会社の移籍を余儀なくされたMC5だったが、それにしてもこのセカンドに至るまでのサウンド面の飛距離は、意図的にでなければとても生み出せないものだ。ファストでシャープでポップな「パンク」の原型はここにある。なぜ1曲目に“トゥティ・フルティ”が置かれているのか、考えてみて頂きたい。ジャズもソウルもファンクもあったデトロイトだからこそ、ロックンロールはこんな形で生み直されたのだ。ストゥージズにジョン・ケイルというブレーンが付いていたのに対し、本作のプロデューサーがジョン・ランドーだったのもおもしろい。(小池宏和)